MOTOBU ニコイチハウス
ピアノ教室を併設した職住一体型住宅
アパートの2室をひとつにしたリノベーション
この建物は奥様の親が1階に住むアパート。2階は12坪の部屋が3室あり、そのうち2室を1室にして24坪の住宅リノベーションをすることになりました。工事着手前は、202号室で奥様のピアノ教室をおこなっており、生徒さんもいるため工事中もピアノ教室を止めることはできず、工事期間中のみの外への搬出はできないという状況でした。そこで、角の和室へピアノを移動し、仮設間仕切りで小さな教室を確保。新しいピアノ教室から工事を完成させ、部分引渡しの後、ピアノを再度移動し、2期工事を行う施工手順で工事をおこないました。
奥様の職業であるピアノ教室と住宅の職住一体型の暮らし
いままでは、別の住まいからこのアパートに通勤していた奥様。住まいの賃貸料と教室の賃貸料もひとつにし、経済的負担も軽減できることからピアノ教室の職住一体型住宅リノベーションを計画されました。1階には親世帯も住まわれていて、ご両親にとっても安心して生活できます。レッスンの時間や休日も子どもたちの声が響き渡るにぎやかな暮らしへと変わりました。
21坪ペットのパグと音符の真鍮プレートで住まいに愛着を
リノベーションの打ち合わせが始まった頃、新しい家族として迎えられたのがパグ犬の小梅ちゃん。そこで、小梅ちゃんをモチーフにした真鍮プレートを特注で制作依頼し、玄関の土間にモルタルで貼り付けました。同じようにピアノ教室には生徒さんにも喜んでもらえるように、音符の真鍮プレートも貼り付けました。施主様にとってはもちろん、ピアノ教室の生徒さんにとっても愛着の湧く仕上がりとなりました。
ピアノ教室は生徒さんといっしょにDIYで仕上げ、思い出とともに成長する家
新しいピアノ教室は生徒さんと一緒にDIYで壁のペンキ塗りを実施し、“みんなで一緒に作ったピアノ教室”に。塗装職人のようには塗れなくても、思い出がたくさん詰まった唯一無二のピアノ教室になりました。以前から気になっていた音響の跳ね返りを少なくするため、天井にロックウール吸音板を張り、また、生徒さんが学んだことをノートに書けるよう本棚一体のデスクも配置。レッスンの質も向上したピアノ教室になりました。ここでたくさん練習し、子どもたちの成長とともに住まいも施主様らしく、変化(ライフステージによる成長)していける住まいへとなりました。
DATE
施 主 U様
案件種別 2階建てアパート2室の住宅リノベーション
築 年 数 36年
施工面積 39.72㎡(201号)+ 39.72㎡(202号)
施工期間 4ヶ月半(ピアノ移動に伴い、1期工事と2期工事に分けて施工)
家族構成 夫婦+子ども3人
工事箇所 2階部分の2室フルリノベーション